ストックフォト専業の道（２）～苦難の始まり

コロナ禍での廃業後、ストックフォトを本業にして生計を立てようと決意したものの、素人がすぐに稼げるほどこの世界は甘くないです。

作品を出しても出してもなかなか売れず。ここから、不安に駆られながらの悪戦苦闘の日々が始まります。

風景写真ばかり出す日々

この時点で、まず、撮影機材としては、エントリーモデルの一眼レフカメラを持っておりました。

また、それまでの観光系事業に関連して各地で自分で撮った風景写真が、質はともかく、量はたくさんありました。

ということで、まずは、この手持ち写真をストックフォトへ登録していくことにしました。当時の登録先は、Adobe StockとPIXTA。そのほかに、フリー素材のPhotoACにも出しました。

なお、この時期に登録したサービスは今でもお世話になっており、特に、Adobe StockとPIXTAは、売り上げの主力となっています。

Adobe StockとPIXTAの特徴については、こちらをご覧ください。

しかし、手持ちの風景写真をせっせと登録すれど、ほとんど売れない日が続きます。

それに加え、ストック素材販売において、クリエイターの懐に入る報酬は、そもそもあまり高くありません。

それぞれのサービスや購入者のプランにもよりますが、１回の販売（ダウンロード）の報酬は１００円もあればいいところで、１０円に満たない場合もあります。

（なお、フリー素材サイトの報酬はもっと低く、例えばPhotoACで１ダウンロード約３円）

私が登録している全サービス（フリー素材サイト除く）でざっくりと平均すると、１ダウンロード３０～５０円ぐらいでしょうか。ということは、１万円の報酬を得るのに、２５０回程度はダウンロードされないといけない計算になります。

ここがストックフォト新規参入の最初の関門で、作品の質も量も低い最初の段階では、なかなかダウンロード数は伸びず、報酬も低いまま。

売れないとモチベーションも上がらず、副業ならともかく、本業としてやっていくには精神的にかなりきついです。

私の場合、風景写真のストックがそれなりにあったので、毎日せっせと出すことで、短期間で登録作品数を伸ばすことは可能でした。

ですが、登録数が１０００枚超えた段階でも、１ヶ月の報酬は、すべてのサイトで合算して数千円程度。

手元の写真のストックも少なくなってくる上、コロナ禍で外へ写真を撮りに行くこともできない。これはやばい。。。と焦り始め、今後の不安で眠れない日々が続くようになりました。