さて、カメラやレンズ以外にも撮影機材はいろいろありまして、便利そうなものを見つけると欲しくなってしまいます。
特に、屋内撮影をメインにする場合、家の中は屋外と比べるとどうしても暗くなりますので、そんな環境で撮影の助けになる機材は持っていて損にはなりません。
しかし、その一方で、最初から機材にあまりお金をかけたくないのも正直なところです。
そこで、費用対効果を考えてほんとに役立つものだけを購入し、家にあるものもうまく利用して、お金をケチりつつも良好な撮影環境を作れないか模索しました。
屋内撮影で役立つ機材
カメラとレンズの次に必要かなと思ったのは、屋内撮影を意識して三脚とストロボ、そして、自撮り作品を考えてのレリーズです。その他、静物を撮る場合の撮影台なども重要かなと思いました。
三脚
屋内での撮影は、屋外と比べてどうしても暗くなります。
暗い撮影環境で、光を多く取り込むためにシャッタースピードを遅くすると、手持ち撮影では手ぶれが生じやすくなります。
シャッタースピードを遅くする代わりに、ISO感度を上げることでも光量不足に対応できますが、カメラによってはノイズが酷くなります。私のカメラの場合、ISO感度6400ぐらいで、ざらざらしたノイズが結構目につきますね。
こんなときに役立つのが三脚。
カメラを三脚に固定することで、シャッタースピードを遅くしても手ぶれを防げます。また、ISO感度も上げる必要がなくなり、ノイズを抑えられます。
ストロボ
撮影と同時に発光するストロボ(フラッシュ、スピードライト)を使えば、暗い撮影環境でも光を補うことができ、シャッタースピードを遅くする必要がなくなります。
なお、ここでいうストロボとは、カメラボディについてるストロボ(内蔵ストロボ)ではなく、カメラの上に装着する外付けストロボのことです。
内蔵ストロボの欠点は発光方向が固定で被写体に直接光を当ててしまうこと。いかにもストロボ当てました的な、明暗のはっきりした写真になってしまいます。
一方、たいていの外付けストロボは、発光方向を上下左右前後に自由に変えられます。
例えば、上に向けて発光させて天井で光を反射させる、いわゆる天井バウンス(天バン)をすれば、被写体に均一に反射光が当たった自然な写真になります。
さらに、ワイヤレス対応のストロボなら、カメラから離れた場所から照射することも可能で、作品の幅が広がります。
レリーズ
レリーズは、カメラのシャッターを遠隔操作で切るためのリモコンです。
シャッターボタンを自分で押さなくてよいので、カメラから離れた場所からシャッターを切れます。また、シャッターボタンを押す際の振動による手ぶれの防止にもなります。
屋外撮影では、野生生物に近づかずに撮影できたりと何かと便利なのですが、屋内での撮影でも意外に役に立ちます。
例えば、自分をモデルにした写真を撮りたいときに威力を発揮します。三脚にセットしたカメラの前に立ってレリーズのボタンを押せば、簡単に自撮り画像のできあがり。
ストックフォトでは顔なしの人物写真も結構人気。なので、このレリーズと、カメラのセルフタイマー機能を組み合わせて、自分の体を使った作品もたくさん作ってます。
その他
撮影台
料理や食材、小物などの静物を撮る場合に、被写体を置くための台です。
家にある机やテーブルで代用できます。ただ、撮影台は被写体の背景にもなりうるので、常に同じ台を使っていると、色合いや雰囲気がいつも同じ感じの作品になってしまいます。
そこで、私は、表面の色や木目の質感などが異なる大きな板を3枚購入し、作品のイメージに合わせて選択して撮影台に使っています。
ストックフォトでは、白背景のシンプルな静物写真が結構人気なので、真っ白な板が1枚あるといいですね。木目の板は、落ち着いた感じの作品を作るのに愛用しています。
大きな布
白いシーツのような大きな布も、何種類かあると便利です。
白シーツは、主に白背景の作品作りに利用。また、部屋の中に吊したりして写したくないものを隠すのにも使います。
また、撮影台として使っている板の上に黒っぽい布を被せて、ダークな感じの静物写真を撮ったりもできます。
窓際の明るい場所に簡単セッティング
普段生活している家の中で撮影しますので、撮影が終われば機材はすぐ撤去しないといけません。
つまり、機材の数が多いと、セッティングや片付けに時間がかかっちゃいます。
例えば、こんな感じで、部屋の窓際の明るい場所に最低限の機材をセットして、短時間でさっと撮影を済ませていることが多いです。
台の上には、ワイヤレスのストロボを置いて、ちょっと被写体に光を当てたいなというときに発光させます。
カメラを三脚で固定する場合でも、シャッターボタンを押すときにぶれることがあるので、レリーズはよく使います。
液晶画面のライブビューで構図を確認しつつ、台の上の被写体の配置や向きをいろいろ変えながら、レリーズで遠隔でシャッターを切る感じです。
余談ですが、三脚と、作業台をのせる脚(実はキーボードスタンド)は、写真撮影や楽器演奏などさまざまな芸術活動が好きだった亡き義父の愛用品。ありがたく使わせてもらっています。
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