ストックフォト専業の道(6)~手頃な機材でスタート

ストックフォト専業道

例えば、ゴルフをはじめるときのように、何か新しいことを行うのに、最初から道具を一式揃えてしまう場合と、まずは最低限の道具だけにして後から買い足す場合の、二通りのやり方がありますね。

しかし、ストック素材の販売を行うにあたり、事業撤退による資金的な痛手が残り、手持ち資金の余裕がない私には、お金をケチるためにも後者のやり方しか選択の余地はありません。

創作活動が軌道にのるまでは、必要最低限の機材で工夫しながら進めようと思いました。

カメラはお手頃価格のエントリー機

ストックフォトで食っていくために、まず、必要なのはカメラです。

それなりに稼ぐつもりなら、カメラについては、一眼レフとかミラーレス一眼とか、ある程度ちゃんとしたものが必要です。

多くのストック素材の販売サイトでは、スマホで撮った写真でもOKとされてはいますが、やはり普通のスマホのカメラは画質面で劣るため、審査で却下される確率も高くなります。

また、一般的なスマホでは写真データをRAW形式で保存できないのも痛いです。

RAW形式については、現像とレタッチに関するこのページで説明しています。

私の場合は、幸いに、前の事業で使用していた一眼レフ(CANONのEOS9000D)がありました。一般には、エントリーモデルとされるお手頃価格のカメラですが、別にこれで十分です。

仮に購入する場合でも、最初から何十万もする高級なカメラは必要ないと思います。

愛機のEOS9000D、50000枚以上は撮ってます。

作業効率重視でズームレンズを多用

レンズ交換式の一眼カメラでは、レンズの選択も重要です。

被写体や撮影環境、どんなイメージの写真にするかによって、いろいろとレンズを変えるのが普通とは思いますが。。。

結論から言えば、EOS9000Dのレンズキットに入っていた、ズームレンズ(18mm-135mm)をメインで使っています。

一応、300mm望遠レンズや単焦点標準レンズなど、他の交換レンズも持ってますが、家の中で撮る分にはこのズームレンズほぼ一択です。

ズームレンズを多用する理由は、簡単に画角を変えられるため。作業効率重視です。寄り(ズームイン)・引き(ズームアウト)が自由で、いろんなバリエーションの作品を手早く作れます。

ズームレンズ(EF-S18-135 IS USM)

なお、一般にはズームレンズよりも単焦点レンズの方が画質のいい写真を撮れます。室内撮りなら開放F値の小さい単焦点レンズを選ぶ方も多いでしょう。

でも、暗い場所で撮るなど撮影条件が厳しい場合を除けば、正直なところ、ストックフォト用の写真を撮る上で、レンズによる画質の差はそこまで気になりません。

実際に、単焦点レンズとズームレンズで同じ被写体を撮り、同じ画角で似たような構図の作品を作ってそれぞれ販売してみましたが、レンズの違いによる売り上げの差は感じませんでした。

明るい窓際でズームレンズで撮ったメモ帳とペンの写真

マクロレンズはありかも

あくまでも個人的意見ですが、ストックフォト用に高価なカメラやレンズは必要ないと思ってます。

ただし、接写できるマクロレンズは、お金に余裕があれば買ってもいいでしょうね。

私もまだ買えていないのですが、このレンズ1本あると、被写体の精細な質感表現や生き物の表情とかを撮る際に役立ちそう。かなり作品の幅が広がると思います。

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